イタリア 番外編

2024年4月のイタリア滞在メモです。番外編、空港に移動するまで半日時間があったので、レッチェの街で料理教室に参加してみました。

プーリア州でよく食されるパスタ「オレキエッテ」を作る料理教室です。会場はカフェ・レストランで、絵がたくさん飾ってあり、とてもおしゃれなお店でした。

先生はイタリア人のマダム、参加者は全員旅行者と思われ、ベルギーやフランスなどヨーロッパの若いカップルや友人同士が多いようでした。ソロ参加、日本人、おばちゃんは私だけ…。アウェイでした・笑。

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セモリナ粉をこねて、棒状にして、カット。ちょっとこつの要る伸ばし方で、耳たぶのような小さな帽子のような形にします。耳たぶ型がオレキエッテの特徴です。

最初は苦戦しましたが、何となくいい感じにできました。先生の教え方も上手い!若者の中には調理になれていないのか、不器用なのか、苦戦している人もいました。

こねたパスタが茹で上がるのを待つ間、おつまみが出て、ワインも飲み放題でした。1人参加なので、お誕生日席。(若者たちに気を遣わせていた気がします)

もしかして…と予想はしていましたが、自分が作ったオレキエッテを食べられる訳ではなく、みんながこねたものをまとめて茹でて、ソースに絡めてサーブされました。これ、誰が作った?と言いたくなるようなビロビロのものも中にはありましたが、もちもちの茹でたてオレキエッテにシンプルなトマトソースとたっぷりのパルメザンがかかっていて、味はとっても美味しかったです。

でも、マスクもビニール手袋もなく、エプロンさえしていないので、潔癖の方は難しいかもしれません…。

ワイン担当のおじちゃん。次々にワインを持ってきてくれ、ワインの説明をしてくれました。ロゼワインがパスタにとても合って、美味しかったです。

以上、イタリア旅行、番外編でした!

収穫の季節

シチリアのCantine De Gregorio社から、収穫の写真が送られてきました。今年もいいブドウが収穫されているようです。手作業で丁寧に収穫されているんですね。

青空とブドウ畑、美しいです。このブドウからはどんなワインが作られるのでしょうか?楽しみですね。

10月頃には、2024のヴィンテージのワインが入荷される予定です。また、ネレッロ・マスカレーゼという赤ワイン用のブドウからできた白ワインや、ロゼワインなど、新しいラインナップも入荷予定です。お楽しみに!

イタリア スーパーマーケット巡り、本屋巡り

2024年4月のイタリア滞在メモです。

旅行に行くと、その土地のスーパーマーケットと本屋を見てまわるようにしています。

こちらはALDIという、イタリア各地にあるごく普通のスーパーマーケットだと思います。日本でいうとAEONという感じでしょうか?

やはり注目は、サラミ、プロシュート、ハムの種類の多さです!これが見たかった!

どれも美味しそうですよね。今回は時間がなかったのでできなかったんですが、次回イタリアに行ったときは、スーパーマーケットでハムとワイン、チーズやおつまみを買って、部屋飲みをしたいです!

ワインと一緒に食べることがおおいタラッリ(タラッリーニ)。ザクザクしながらも軽い歯ごたえです。シンプルな塩味、バジルやハーブ味など。また、グリッシーニもありますね。

ワインコーナー。やはりたくさんの種類がありました。マグナム(1.5リットル)の種類もたくさんありました。日本にある、ハーフボトル、紙パックはなさそうですね。

ベジタリアン、ヴィーガン用の食品もたくさんありました。

次は本屋です。児童書、絵本のコーナーです。カラフルで、選ぶのが楽しくなりますね。

本屋さんでは2冊絵本を購入しました。私にもわかるイタリア語。「黒ネコさん、白ネコさん」。絵がかわいいですよね。

こちらの本も絵に惹かれて購入し、後で調べて気が付いたのですが、日本の作家の方の絵本でした。「プールにいこう!」(みうら とも作)という本で日本でも出版されています。

以上、「巡り」というほどにはご紹介できませんでしたが、イタリアのスーパーマーケットと本屋さんでした。

ワイナリー Due Palme社訪問

2024年4月のイタリア滞在メモです。

今回のイタリア訪問の一番の目的でもあった、Due Palme社訪問。プーリア州南部のチェリーノ・サンマルコにあります。滞在していたレッチェから、車で40分くらいの距離でした。

Due Palme社は、1989年に設立された共同組合のワイナリーです。プーリア州でも指折りの規模で、Webサイトによると、「ブリンディジ、レッチェ、ターラントの各県で2,500ヘクタール以上のブドウ園で1000人以上の生産者がブドウを栽培している」とのことです。規模が大きすぎて、想像を超えますね。伝統を守り、高品質なブドウを栽培しつつ、最先端の技術を取り入れ、年間1700万本ものワインが作られているそうです。

まるで工場のような設備です。

どこまでも続く樽の数々。フランス産・アメリカ産のオーク樽が使われているそうです。本当に広いセラーでした!

案内と説明をしてくれたフランチェスコさん。(空手家とのことです!)休みの日もワインが気になって、ワイナリーに来てしまうと言われていました。この部屋はラボになっていて、ワインの品質管理、分析、モニタリング、評価などが日々行われているようです。

輸出担当のアドリアーノさん(右)とフランチェスコさん(左)。お二人ともダンディでおしゃれですね!

ランチをごちそうになり、いくつかワインも試飲させて頂きました。

Vinitaly(見本市)にも出展されていたので、出展後の移動や片付けなどでお忙しい中をお時間割いて頂きました。感謝しかありません。

Due Palme社とのご縁は大切にしたいなと改めて感じた訪問でした。

ヴァルポリチェッラのワイナリー②

2024年4月のイタリア滞在メモです。

Gamba社の次に訪問させて頂いたのは、同じくヴァルポリチェッラのワイナリーTerre Di Leone社です。

こちらのワイナリーも、タンクや樽に独自の工夫とこだわりがあり、色々説明して頂きました。家族経営のワイナリーですが、意見の相違で夫婦喧嘩になることもあるそうで…。いいワインを造ろうと思うお互いの熱意があってのことですね。

こちらもアマローネ、クラッシコ、リパッソなどなど、試飲させて頂きました。正直なところ、それぞれのワインの違いを感じるのは難しかったのですが、本当に美味しかったです。

説明してくださったChiaraさん。ワインのラベルのデザインにイタリアを感じました。

いずれのワイナリーも、ヴィニタリー(ワイン見本市)開催中のお忙しい中、貴重なお時間を頂いて、またたくさん勉強させて頂きました。また、訪問のアレンジと通訳をしていただいたSumikoさんにも本当に感謝です。

ランチに頂いた、アマローネのリゾット(Risotto all’amarone)。チーズとワインの風味がする贅沢なリゾットです。

こちらは確かタラのお料理だったと思います。名前…忘れました。

ヴァルポリチェッラの道中はすてきな建物がたくさんあります。

こんな場所に住んでみたいと思いませんか?映画の世界。本当に素敵な場所でした。

ヴァルポリチェッラのワイナリー①

2024年4月のイタリア滞在メモです。

ヴェローナ滞在中に、ワインの産地ヴァルポリチェッラのワイナリーに見学に行きました。 現地在住のSumikoさんにアレンジをして頂きました。Sumikoさんはイタリアのワインの資格も持っていらっしゃるので、ワイナリーに行く前にもワインについて、特にイタリアワインについて、色々教えて頂きました。

最初のワイナリーはGamba社。

ワイナリーのお姉さまがつきっきりで説明してくれました。

イタリアには「ABC」と呼ばれる3つの代表的な高級ワインがあり、それぞれワインの頭文字から『A』=アマローネ『B』=バローロ、『C』=キャンティとなっています。ヴァルポリチェッラはこのアマローネで有名なワイン生産地です。

アマローネで使われる代表的な品種は、ヴェネト州の土着品種である『コルヴィーナ』『コルヴィノーネ』『ロンディネッラ』が主となります。

また、同じブドウが使われますが、アマローネよりもシンプルな「クラッシコ」、アマローネの搾りかすを利用して作られる「リパッソ」、甘口ワイン「レチョート」など、奥がとっても深いヴァルポリチェッラのワイン。Sumikoさんの解説がなければ、理解できていませんでした。

チーズやハムとともに試飲をさせてもらって、次の場所へ。

ヴェローナの街並み

2024年4月のイタリア滞在メモです。

Vinitalyヴィニタリ―参加のために滞在したヴェローナ。ヴェローナはイタリア北部、ヴェネト州にあり、中世の街並みが残るとても美しい街です。 また、ワインの生産量はイタリアで1位。プロセッコやアマローネなど、有名なワインもたくさんあり、以前から訪れたい場所でした! 

観光地としても、有名なヴェローナ。アレーナ・ディ・ヴェローナという、古代ローマ時代に建てられた円形闘技場では、野外オペラが開催されるそうです。                              また、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』で有名な「ジュリエットの家」や「ロミオの家」があることでも知られています。

こちらはジュリエットの家の、有名なバルコニーです。そして、ジュリエット像。

「カステルヴェッキオ城」castello(城)vecchio(古い)という名前の通り、中世の雰囲気のまま、歴史を感じる建物です。中には博物館もあるそうです。

カステルヴェッキオに行くスカリジェロ橋です。ヴェローナはアディジェ川という川が街をぐるっと囲むように流れていて、川にかかる橋がどれもとても素敵でした。ギターを弾いている人がいるところがイタリアっぽいですね。

イタリアと言えばジェラート。ん?何だか見たことのあるキャラクターが。世界中で人気なんですね~。でも公式なんでしょうか?少し気になりました。

宿泊していたホテルの近くです。教会?ドーム型の建物が素敵だなぁと思い写真を撮りました。有名な観光名所だけでなく、あちこちに気になる建物がたくさんあります。

歩き疲れた後の夕食のボンゴレのスパゲティです。レストランではなく、ピッツェリアです。これでもか、というほどアサリが入っていて、本当に美味しかったです。でも、円安の影響もあって、お値段は高め。パスタとビールとパンで23.5ユーロ。約3,900円でした。

Vinitalyの時期のヴェローナは、ホテルもなかなか予約ができず、予約できたとしても中心部からかなり離れた場所になってしまいます。Vinitalyに行かれる方は注意してくださいね!

ワインの国際展示会 Vinitaryヴィニタリ― 

2024年4月のイタリア滞在メモです。

ヴェローナでは毎年春に「Vinitalyヴィニタリ―」という国際的なワイン展示会が開催されます。Fieraという展示会場で、90,000㎡、東京ドーム約2個分の広さの会場に、イタリアだけでなく、世界各国から4000社以上の出展者が参加しています。

2024年のVinitary、初日に参加しました。参加は今日のみ、チケットを握りしめて(実際は電子チケットです)とりあえず会場入りしました。

入場ゲートはたくさんの人であふれていました。初めての経験でドキドキしていたのを覚えています。

エリアごとにパビリオンが分かれています。

パビリオン内に多数の出展ブースがあり、スタンディングで試飲したり、商談したり、談笑したり…。ビジネスだけでなく、一般の方も参加できるようで、何だかお祭りのようでした。

各出展ブースでは、本当に一口ずつワインの試飲をするのですが、とはいえ、何種類も試飲をしていると、酔っぱらってふらふらになってきます。最初はメモをとりながら、でしたが途中からはメモはできなくなりました・笑。

一日に何個のグラスが使われるんでしょうか。

あのスプマンテで有名なFERRARIも。

シチリアのワイナリーDe Gregorio社とは、このVinitaryで知り合いました。シチリアだけでも多数の出展がある中で、本当に素敵なご縁でした。こちらは一押しのBianco di San Lorenzoです。

飲食できる場所はたくさんありました。多くが、ちょっとしたサンドイッチやピザを注文してセルフサービスで食べるカフェテリア、ピッツェリア。ハムとチーズがはさんであるパニーニは注文すると温めてくれます。歩き疲れた体にとても美味しかったです!

ヴィニタリ―は4日間開催されますが、全部をまわるには1日では足りず、2-3日は必要だと思います。次回、もし行く機会があれば、じっくりと数日間かけて行ってみたいなと思いました。

レッチェの街並み

2024年4月に行ったプーリア州の滞在メモです。

プーリア州レッチェでは旧市街のホテルに宿泊しました。レッチェの旧市街は、16世紀~18世紀にかけて造られたバロック建築の街になっています。「レッチェ石(Pietra leccese)」と呼ばれる石灰岩で造られた建物の街並みは本当に素敵で、教会などの建物にはとても繊細で美しい彫刻が施されています。

美味しい食べ物、美味しいワインでも有名なプーリアですが、出会った人に「食べてみてね!」と言われたのが、「ルスティコ(Rustico)」と「パスティチョット(Pasticciotto)」。ホテルの朝食で発見しました!

「ルスティコ(Rustico)」は、中にチーズソース(クリームソース?)と刻んだ生ハムやトマトなどが入った、例えるならキッシュのような手のひらサイズのパイです。めちゃくちゃ美味しい!

そして「パスティチョット(Pasticciotto)」はクッキー生地の中に少し固めのカスタードクリームが入ったドルチェです。こちらも甘いけどとっても美味しかったです!

街にはお土産物屋さんもたくさんあります。

プーリア州ターラント県が陶器で有名なようで、イタリアらしい色彩の豊かな陶器がたくさん並んでいました。カラフルな器で料理も美味しく見えそうです。

また変わった形のマグネットは、「プーモ(プーミ)」と呼ばれています。幸運をもたらす、薔薇の蕾を模したものだそうです。こちらはマグネットですが、抱えるほどの大きい置物や手のひらサイズの置物など、色も大きさもたくさん種類があり、新築祝いや開店祝いにプレゼントするといいそうです。お店の入口に飾っているのも見かけました。日本でいうところの、招き猫、シーサー、信楽のたぬきといったところでしょうか!

当店で取扱いの、Cantine Due Palmeのワインをはじめ、さまざまなワインが色々な場所で販売されていました。

イタリアはミラノやローマ、フィレンチェにヴェネチアなど見どころが多く、実はレッチェの街の情報は、事前にあまり入手できていませんでした。しかし行ってみると、本当に素敵な場所です。レッチェだけでなく、電車で通っただけの海岸沿いの街や州都のバーリなど、プーリア州は素敵な場所がたくさんあり、おすすめです!

プーリア州の世界遺産 アルベロベッロ

2024年4月にイタリアを訪れたときの滞在メモです。

プーリア州には世界遺産が4つあるそうですが、一番有名なのが、「トゥルッロ」と呼ばれるとんがり屋根の白い家が建ち並ぶアルベロベッロではないでしょうか。

せっかくプーリア州に来たのだから、と、滞在していたレッチェからアルベロベッロに行こうと計画し、ホテルのフロントの女性(ミラノ出身)にも手伝ってもらい、Google Mapも使って調べたところ、電車2回、バス1回の乗り継ぎ…11:20レッチェ発、13:46アルベロベッロ着が一番早いとのこと。

早速レッチェ駅に行き、切符売り場でチケットを買おうとしたところ、駅の人2人に(この方法は)「やめておけ」と言われました。乗り継ぐ電車が時間通りとは限らないそうです。確実なのは、レッチェからバーリまで電車で行って(1時間45分)、そこからバスに乗る方法。駅員さんを信じて、おすすめの方法で行くことにしました。

車窓からはずっとオリーブの木が見えました。

バーリ駅でバスに乗り継ぎ。遠い遠いアルベロベッロ。ようやく着いたのは15時過ぎで、約3時間ほどかかりました。

プーリアの美味しいワインにも関係しますが、プーリア州は石灰岩の土壌で、トゥルッロは石灰岩の切石を用いて建築されたそうです。今でも住居として使われているものもあり、宿泊できるホテルになっているトゥルッロもあるそうです!1時間ほど滞在して、また3時間かけてレッチェに戻りました。レッチェに着いたのは、夜8時。長旅でした!